07.18.18:19
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02.28.14:24
スタディム小噺
「あー疲れたー。」
そう言いながらスタンはディムロスの背に抱きつくようにもたれかかった。
「こら、やめんかスタン。」
ディムロスは眉間を顰めながら、後ろを振り返ってスタンを嗜めた。
「だって、もうテストとかホント無理……。」
今日は高校の学力考査だったのだ。
「無理ではない、私がちゃんと教えてやったのだからな。」
「無理なものは無理だって。……どう頑張ってもディムロスが期待するような点数は取れないよ。」
スタンはふてくされた様子で言った。
「…………スタン。」
ディムロスがスタンの頭にそっと手を添えた。
「甘ったれるな!!」
そして鉄拳制裁。
「った~~!」
スタンは痛みに呻いてディムロスの背から離れた。
「どうせお前の点数など期待していない。少しは私を驚かせる点数を取ってきてみろ!」
溜め息を零しながらディムロスが言う。
「もっと他に言い方無いのかよ……。」
「どんな言い方をして欲しいんだ?」
拗ねてしまったスタンに、呆れた口調で答える。
「そーだな……あ、頑張ったらご褒美くれる、とか!」
「……頑張るのは自分の為ではないのか?」
それにスタンは慌てて付け加える。
「でもでもっ、頑張る為にはそういうのがあった方がよくないか?」
「ふむ、そういうものか……?」
「そういうものなんだって。」
スタンの主張に溜め息混じりながらもディムロスが反応した。
「褒美か……まあ、いいだろう。お前が明日の英語で70点以上とれたら考えてやる。」
「ホントに!?」
「ああ、嘘は言わん。」
スタンの苦手な英語で70点は難しい。
大概、40点にも満たない場合が多い。
そういう意味ではディムロスの条件は随分と厳しいものだった。
「じゃあ、じゃあ遊園地行きたい! 2人で!」
「ああ、いいだろう。」
「やったー!」
頷くディムロスに再び抱きつくスタン。
「よーし、頑張るぞー!」
やる気を取り戻したスタンはもう一度机に向き直って勉強を始めた。
睡眠欲の塊のようなスタンが、その日は寝ずに頑張った。
中々覚えられない英単語をテストの直前まで必死に見返していた。
その光景に、傘を持って来なかった事をリオンが後悔した程だ。
「で、どうだったんだ?」
今日はテスト後、初の英語の授業がある日だった。
「…………。」
無言でテストの答案を差し出すスタン。
「やっぱ、ダメ……だっだんだ。」
苦笑するスタン。
開いた答案には赤で64点と記されていた。
「たはは。あと2問だったんだけどさ。」
無理に笑おうとするスタンの頭をディムロスはそっと撫でた。
「いや、お前にしてはよくやった。正直に言うとここまでやるとは思っていなかった。」
「ディムロス……。」
「70点には達していなかったのだから、遊園地とはいかないが……まあ、私は十分に驚かされた訳だし、今度の日曜にでも何処かへ連れていってやろう。」
視線を逸らしながらそう告げるディムロス。
「え、ホントに……!?」
「だから、嘘など言わん。」
スタンが思い切りディムロスに飛び付く。
「やった、ディムロス大好きっ……!!」
「こ、こら離れんか!」
ディムロスを見上げてスタンが目を輝かせる。
「オレ、次はもっと頑張るからな!」
「……そうか。楽しみにしている。」
ディムロスは小さく笑った。
「やった、ディムロスとデートだ!」
そして、そう言ってスタンはガッツポーズを決めた。
「え。」
ディムロスがその場で固まったのは言うまでもない。
スタディム小噺です(*´∇`)
携帯でぽちぽち書いてたものですが。
出先でちょっと暇を持て余しているので投稿ー^▽^
そう言いながらスタンはディムロスの背に抱きつくようにもたれかかった。
「こら、やめんかスタン。」
ディムロスは眉間を顰めながら、後ろを振り返ってスタンを嗜めた。
「だって、もうテストとかホント無理……。」
今日は高校の学力考査だったのだ。
「無理ではない、私がちゃんと教えてやったのだからな。」
「無理なものは無理だって。……どう頑張ってもディムロスが期待するような点数は取れないよ。」
スタンはふてくされた様子で言った。
「…………スタン。」
ディムロスがスタンの頭にそっと手を添えた。
「甘ったれるな!!」
そして鉄拳制裁。
「った~~!」
スタンは痛みに呻いてディムロスの背から離れた。
「どうせお前の点数など期待していない。少しは私を驚かせる点数を取ってきてみろ!」
溜め息を零しながらディムロスが言う。
「もっと他に言い方無いのかよ……。」
「どんな言い方をして欲しいんだ?」
拗ねてしまったスタンに、呆れた口調で答える。
「そーだな……あ、頑張ったらご褒美くれる、とか!」
「……頑張るのは自分の為ではないのか?」
それにスタンは慌てて付け加える。
「でもでもっ、頑張る為にはそういうのがあった方がよくないか?」
「ふむ、そういうものか……?」
「そういうものなんだって。」
スタンの主張に溜め息混じりながらもディムロスが反応した。
「褒美か……まあ、いいだろう。お前が明日の英語で70点以上とれたら考えてやる。」
「ホントに!?」
「ああ、嘘は言わん。」
スタンの苦手な英語で70点は難しい。
大概、40点にも満たない場合が多い。
そういう意味ではディムロスの条件は随分と厳しいものだった。
「じゃあ、じゃあ遊園地行きたい! 2人で!」
「ああ、いいだろう。」
「やったー!」
頷くディムロスに再び抱きつくスタン。
「よーし、頑張るぞー!」
やる気を取り戻したスタンはもう一度机に向き直って勉強を始めた。
睡眠欲の塊のようなスタンが、その日は寝ずに頑張った。
中々覚えられない英単語をテストの直前まで必死に見返していた。
その光景に、傘を持って来なかった事をリオンが後悔した程だ。
「で、どうだったんだ?」
今日はテスト後、初の英語の授業がある日だった。
「…………。」
無言でテストの答案を差し出すスタン。
「やっぱ、ダメ……だっだんだ。」
苦笑するスタン。
開いた答案には赤で64点と記されていた。
「たはは。あと2問だったんだけどさ。」
無理に笑おうとするスタンの頭をディムロスはそっと撫でた。
「いや、お前にしてはよくやった。正直に言うとここまでやるとは思っていなかった。」
「ディムロス……。」
「70点には達していなかったのだから、遊園地とはいかないが……まあ、私は十分に驚かされた訳だし、今度の日曜にでも何処かへ連れていってやろう。」
視線を逸らしながらそう告げるディムロス。
「え、ホントに……!?」
「だから、嘘など言わん。」
スタンが思い切りディムロスに飛び付く。
「やった、ディムロス大好きっ……!!」
「こ、こら離れんか!」
ディムロスを見上げてスタンが目を輝かせる。
「オレ、次はもっと頑張るからな!」
「……そうか。楽しみにしている。」
ディムロスは小さく笑った。
「やった、ディムロスとデートだ!」
そして、そう言ってスタンはガッツポーズを決めた。
「え。」
ディムロスがその場で固まったのは言うまでもない。
スタディム小噺です(*´∇`)
携帯でぽちぽち書いてたものですが。
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